エンジニア理想論

アイデム エンジニアキャリアHacks共有プロジェクト
5年後の「エンジニアの働き方」は、どう変わっていてほしいですか?


ということで,エンジニアの働き方の希望を書いてみることにする.(IT系のエンジニアとして話の前半は絞っている.後半はどのエンジニアにしてもある程度共通する部分があると思う)

と言っても,私は実際に働いているわけではないので明らかに間違っていることを書くかもしれない.

そこはある程度寛容に見てほしい.

エンジニアの理想の働き方を書く前に,

よく2chなどの掲示板でよく見る言葉「ITはブラック」について多少考えてみたい.

まず,ITはなぜブラックと言われがちなのか?理由としては納期直前での仕様変更,それによる残業の増加,(場合によっては)残業した分のすべての時間が給金に反映されていない.いわゆる3Kといったところだろう(きつい,帰れない,給料低い)

それではなぜそのような企業が多いのだろうか?

その理由として,私は産業が生まれてからの成熟度合が関係していると思われる.

IT産業が出てきてから20〜30年ぐらいだろうか.

法律の整備,監視体制等が出来上がる前に会社が乱立し,経営者,上司によって築かれるところが多いと思う.

その人たちはエンジニア型というよりもどちらかというと営業などの別部門からの出身が多いように思える.

そのことを責めるつもりはない.会社を経営する際には様々な視点があった方がよい.

しかし,ITはいつまでたっても使われる側あってという顧客第一主義,へまをしたら顧客の奴隷レベルで考えられているところもあるのではないだろうか.

そこは,IT産業がよくわからないものとして認識され,そこから生まれる蔑視があるからではないかと思う.

さて,産業の話はここまでとしてエンジニアの働き方について考えてみたい.

まずエンジニアというものが5年後にはより自由になっていてほしいと考えている.

自由とは何か?ということを書くとまた別のテーマになってしまうのでそこは置いておく.

個人的には,場所,人,時間に左右されないということだ.

まず場所に関してだが,「ビジネスの中心地は東京だから」というよくある言葉から東京に本社を移すという考え方は私は大嫌いだ.営業所でいいではないかと思ってしまう.自分の作り出すものに自信がなく,「相手の方に来させる」という意識がまるでないというものと考えてしまう.(こんなに考え方がひねくれているから企業も欲しがらないのかもしれない)

何にしても,作り出す環境は自分で決めていいと思う.

会社がその場所を提供するならばある程度そのことを頭に入れておくべきだ.

IT技術の特徴である場所にとらわれないという特性をどんどん生かすべきだと考えている.

二つ目の人というものは「○○さんだから」という惰性的な考えだ.

それが信頼によって築かれたものならともかく,その理由づけは思考の放棄,他の人物を見ないようにしているある種盲目的なところがあると思う.

デザインの話ならば,学生の時から素晴らしいものを考え出す人というのはたくさんいる.

それをコンテスト開いてはした金渡すだけではいさよならという形になるのはいかがなものかとも思う.

(売れたら会社の利益になるが10万そこらでアイデアやデザインの買い上げとなる.有名な人に頼むよりかはずっと安上がりなのかもしれない.実情は知らないので邪推だが.まぁ売れなかった際には損害+10万の痛手を負うことになる.)

そこにアイデアを提供した学生をかませないというのに「学生の力を見せてください.成長できます」というろくでもないコメントをHPに掲載するのはいただけない.

もっと企業もそこらへんでスクラムを組むぐらいの観点でものを見てほしいと思う.

まぁ,ビジネスは信頼の世界と言われたら否定し出来ない.

この部分をあまり自由にさせてしまうと問題が多く発生してしまうだろう.

3つ目は時間.人に会う場合の時間は守られるべきとしても,

作り上げる時間は人それぞれで構わないと思う.歩く速度が違うのは当然だ.

それを頭に入れたうえでペースを考えればよい.

IT系であれば,急に仕様変更をしたのにもかかわらず,納期は一緒ということ場合がある.

歩くことに例えるとある程度妥当なスピードで向かっていたのに急に走ることを余儀なくされるといったところか.

それに対してある程度の柔軟さを持っておくことは必要ではある.

しかし,ビジネスが信頼の世界なのにそこに誠意などは入らないのだろうか.

即座に対応.それもいいが,より良いものを作るときにはときに時間がかかる.

その対応をする時間はエンジニアにある程度任せてることが吉だろうと思う.

エンジニアも人間である.いかにその人を気持ちよくやらせるかということが最近の多くの会社にはかけているようにも思えて仕方がない.