なぜ理系の専門職は流行らないのか?

今回の記事はちょっと偏見等入っているのでご注意ください.

実際に働いているわけでもないのですが,周りの情報や説明会に行ったときの印象を交えながら書いてます.

と,前もって免罪符を掲げつつ今回の記事を書きました.




理系,特に情報系の人がよくSEという職種に就く.

System Engineerである.Sound Effectではない.

この職業,文型,理系の垣根なしに採用を行っている.*1

実際にシステムを作るときになると相手が求めているシステムを作らなければならないので最初は「どういうものを作っていくか」というところから始めなければならない*2

さて,この上流工程は非常に重要だということは言うまでもない.自動車がほしいといったのにショベルカーを出されたら誰だって文句を言うだろう.それと同じ.*3

ところで理系の専門職というと皆さんは何を思い浮かべるだろうか?

大学教授,どこかの企業の研究者,医師,etc...

逆に文型の専門職というと何を思い浮かべるだろう?

大学教授,政治家,弁護士,etc...

果たしてSEは文型なのだろうか?理系なのだろうか?

実際のところを考えていくと「職業を文系理系で分けることはおかしいけれども」という前置きが必要となるが,

個人的には理系の職業ではないのかと思う.*4


システムを作るためには基本構成などを理解したり,理系独特の考え方というものが必要になったりする.*5

その独特の考え方を半年間程度の研修でなんとかするのだろうか?
OJTも基本的にうまく作用していないようにも思える.

それではなぜSEでは文型と理系でごっちゃになっているのだろうか?

それはまだ情報という分野が若い分野であり,形を形成する前にいろんな手を出されてぐちゃぐちゃになってしまったものと考えられる,

なんにせよ,社会的ヒエラルキーがなぜか低く設定されているこの国ではまだまだこの状況は続きそうである.

*1:2chとかでは下流工程(プログラマがやるようなコードをがりがり書くことだと思ったらよし)は基本的に請負が多く,ブラックの温床らしい.否定はしない.

*2:実際は営業さんが仕事とってくるところから考えるべきだろうがそこは省く.ちなみにこの「どういうものを作るか」ということは上流工程と呼ばれる.この上流工程担当はコードを書くことは少ない.どちらかというとチームのまとめ役となっている.

*3:発注先はコードの美しさを求めているわけではない.管理等の問題はあるけれども見られるのは表面的なものだけ.当然といえば当然か.

*4:決して文型SEよ消えろといっているわけではありません.念のため.

*5:えてしてその理系独特の考え方がユーザを悩ませることになったりするのだが