次世代電力システムは最適化の夢を見るか(日経:グリーンテック最前線1/30日分から)

日本でも普及するか、電力の「デマンドレスポンス」

 

すこし気になったので日経の記事から考えてみる.

大震災により,(ある意味大人災でもあるわけだが)電力状況は変化した.

CMで電力がまずいからエアコンつけるなとかなんとかとアピールされている.

そこでスマートグリッドに対して急に目が向けられるようになった.

スマートグリッド自体もクラウドと同じようについ最近ポッと出てきた言葉ではない.

記事での「デマンドレスポンス」(需要応答)はスマートグリッドによって実現される.

よくわからない人のために一言で表すとスマートグリッドは「必要な分だけ電力をくれる」システムだ.

これに太陽光による自家発電の電力売買を付け加えることがよくあるが,まぁそれはおいといて.

記事を読んでもらえるとわかるが,個人的には電気料金が為替のように値動きするということになる.

ここでの問題は「電力のおしらせをするための費用はだれが負担するか?」ということである.

電力料金のお知らせをするにもネットワークや管理するデータセンターが必要になる.

仮に電気食わなくとも全国的にこれを行って,"見える化"で得られる節約分よりも

サーバー運用の電力が大きいんじゃないかと思ってしまったり.

(といってもサーバーでも省電力のものを運用すれば問題ないかも.サーバーに関しては門外漢なのでわからない.)

結局私たちは新しい技術(というより今のわかりやすいニーズにあった技術)を取り入れれば何かが変わると

変な期待感を持ってしまっている.

新しい電力システムにそれこそスマートな最適な夢を見てしまう.

しかし,最適になるのは私たちの生活である.そのためにはまず私たちが最適であろうと努力すべきなのではないか.

目の前のものが本当によいのか.別の道はないのか.

まず最適を探そうと私たちはあがかなければならないか.

そうでなければ私たちは夢に浸りながら泥沼から抜け出せなくなるのではと思う.

と自分のことすら最適化できないのにもかかわらずこんな泥沼の夢に対して言及している私も相変わらず夢の中かもしれない.