「○○をやめて急成長した会社」を見て

何となく,さっきの記事を見て宗教っぽいと思ってしまったhitenkokuです.*1

さてカンブリア宮殿のまとめ見の感想2本目です.

「○○をやめて急成長した会社」というのがテーマでした.

2つの会社にスポットライトがあてられてました.

1つは工作機械メーカーの「西島」

この会社は定年制をやめた会社である.最初に予告を見たときには「それだと若い人の活躍のフィールドがなくなるのではないか?」と思ったが,しっかりとシステムとして作られていた.

50ぐらいで後進に管理職を譲り,技術を教えたり,新たに研究開発を行ったりするというシステムになっている.

定年を超えても30歳代の給料出しているというのが素晴らしいことである.

人間に対しての評価として様々なステージがあるが,もっともわかりやすいのは金銭である.会社の給料は社員に対しての労いであり,期待の表れであり,時には叱咤でもあったりする.*2その部分でしっかりと評価してくれることはモチベーションを大きく上げるものだ.

そして,もう1つの会社が「びわこホーム」である.

こちらはアパレル業界によくある歩合給をやめた会社である.

歩合給をすることで自分の業績を上げることに終始してしまい,会社というチームでなく,個人単位での行動になってしまうことからやめたそうだ.*3


確かに,客側にとっては誰さんがよかったでは他人にはなかなか薦めないが,組織全体がよければ他人にも薦めやすい.

その変化から地域で連続No.1の地位になった.




私たちは今まで成功体験というものにしがみつきすぎてはいないだろうか.確かに,ノウハウや知識は重要だが.その成功体験は常に古びてゆく.何も変えずにただただ成功体験にしがみついていくのは愚の骨頂と言える.常に中を見渡し,そこで何か変えるものはないか.という批判的な視点をもつことが1つの大きなターニングポイントを生み出すきっかけなのではないだろうか.そのスキル等を磨くのが大学や,大学院などであるのだが,社会という大きなシステムに押しつぶされているせいなのか,それとも学生の意欲がないだけか,それか大学の怠惰なのか.問題がどこにあるのかをはっきりさせることは難しいかもしれない.しかし,まず自分自身から変わり始めようとすること,それが最終的には全体を変え,大きな変化となるのではないか.

*1:私は別にどこの宗教に入っているというわけではありません.信仰している人には悪いが,態々月々馬鹿にならない金を払って洗脳受ける気は毛頭ないというのが持論.信仰している人を馬鹿にしているわけではないですよ.念のため.しかし,嫌がる人に社会的な意味もないのに(社会的な意味のある例では,会社でのセールスが代表例.さすがにボイコットしてたら首切られますからね.)くどくどと勧誘しているのは宗教のあり方としても人間のあり方としてもスマートではないなと思います

*2:最近は給料面で叱咤する前に首飛ばされると思うが.

*3:その代り勤務態度などの評価項目を細分化し,プロセスを見るということを重要視した.なかなか売れなさそうですものね.家とかは.大きなお買いモノですし.