数学と現実

まだまだ大地震の特番は続く中,少し数学と現実について適当に思ってみた.

とある論文を見たことがある

その論文の中身は地震などで建物の倒壊があったときにどのようにして目的地までたどり着く方法(アルゴリズム.グラフ理論でのアルゴリズムにファジイ関数足したようなものだったと思う.すごいうろ覚え)についてだった.

実際にその技術が用いられているようには見受けられない(単に私の勉強不足で既にその技術は用いられているのかもしれないが.)

しかし数学は確かに存在している.

実際に現実に存在している技術は数学を利用する.

たとえば文字認識や個人認証.これはパターン認識をさせるのだが,線形代数学は必須だ.

情報系の技術では数学という大地の上に根ざした大きな木だという認識でいる.

情報系に限らず,さまざまな分野で数学は用いられている.

だが,「それを知ってどうするんだ?」というような扱いを受けることが理系の中では非常に多いと感じる.

確かに,非常に抽象的な分野も多い.何かプログラムや物で表現できない分,数学は「なんかよくわからないもの」として一般では認識されてしまっているのだろう.

私の研究分野は正直役に立つとは思っていない.カオスというのが流行という噂を聞いたこともない,

しかし,現実をつくり,支えている数学が,「なんかよくわからないもの」扱いを受けていると感じると,おかしなことだが少し寂しい気分にもなるのだった.

(自分が仲良くしたいと思っている人にそういう風な態度をされるのは寂しいものだ.別にどうでもいい人なんかにはこういう感情も抱かない.というより無関心に近いが)