沈没していく国

最近立ち読みをした本のタイトルの一部を使わせてなんか書いてみる.

毎日研究をやっているとどうにも自分の研究意義を考えることが多くなる.

私のやっている内容は所属している研究室からしてみれば少し外れていて,その研究室が所属している専攻(情報工学)からも結構外れる.

研究意義というとなぜかその研究が最終的に世の中の役に立たなければならないという感じがする.(そうでなくても目的は必要なのだが.)

最近の日本はなんか現実主義というかそんな感じがしてならない.

政府として情報工学に対して厳しい仕打ちを行っているがそれってどうなんだろうと思う.

さらにその情報工学の中でどうなんだろうという扱い受けているうちの研究室っていかがなもんなのだろう.まぁそこはいいや.

とりあえず「なくていい」というわけではない.結局はその研究が役に立つ立たないなんてわからないことが大概だ..

でも完成したものが「二番でいいんです」と言えるほど世の中は甘くない.

論文は一番先にそれを提唱したものがacceptされて,似たようなものはrejectされる.

正直,政治にはもう期待できない.「国」として「一番」を目指すことを放棄した社会には冷ややかな目しか向けることができない.